2025年は戦後80年の節目の年となります。2年生全員を対象として、平和学習を実施しました。80年経ち、戦争は遠い過去のことに感じてしまいます。しかし、世界に目を向けると戦争・紛争が起きており、私たちの生活と隣り合わせの事実です。
そこで、戦争の悲惨さを知り、これからの世界平和について考える機会を設けました。
第１部は、ピースあいち語り手の会会員の橋本克己さんに講演をしていただきました。
橋本さんは、幼少期に満蒙開拓団として、満州（現在の中国東北部）に渡り、終戦とともに帰国された方です。満州で実際に起きていたこと、生きるための壮絶な体験をお聞きすることができました。教科書では知ることのできないリアルな内容にショックを受けたことと思います。橋本さんからは、「80年間、平和でいられたことを当たり前にしないでください」「これからの人たちが同じ思いをしないように、平和について考えてほしい」という力のこもったお言葉をいただき、平和への想いを新たに抱くことができました。
第２部は、教室にて千羽鶴の作成を行いました。
研修旅行（沖縄コース）にて予定されている平和学習で持参できるように、第２年全員で平和への第１歩として黙々と作成してくれました。
これからの学校生活や日常生活で少しでも意識して行動を考えてくれると嬉しいと思います。
生徒の感想の一部です。（原文ママ）
＊今回の橋本さんのお話では、教科書に載っていない戦争のリアルを知ることができました。終戦80年という節目に、改めて戦争について、平和について、考えることができました。今の私たちの生活がどれだけ恵まれているのか、どれだけ幸せなことなのか、再確認することができました。これからは、80年前に橋本さんのように戦ってくださった人々がいるという事、戦争は決して過去のことではない事、世界では未だ戦争が続いている事を頭に入れて、生きていきたいと思いました。
＊橋本さんの話を想像しながら聞いていましたが、経験していない私でもとても怖くて、残酷な気持ちになったのに、それを実際に経験した橋本さんはその何倍もの気持ちを持って乗り越えたのだと思うと今ある生活の有難みに目が向きます。自分ができる範囲で周りの環境や、友達、先生などに感謝しながら日々過ごして行きたいです。
