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仰星コース2年 ベトナム修学旅行記 第4・5日目(最終回)

 ホーチミン(旧サイゴン)での最終日は、市内の施設見学です。
 最初に訪れた統一会堂は、旧南ベトナムの大統領官邸です。大統領(とその家族)の豪勢な生活を物語る大きな建物ですが、1975年4月30日、皆で記念写真を撮ったあたりにある正面フェンスに北ベトナム軍の戦車が突入し、事実上の南北統一がなされたために「統一会堂」と名付けられました。
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 ホーチミン歴史博物館では、ベトナムの太古の昔から近代にかけての歴史を遺物の展示を見ながら学ぶことができました。北部地方の長い中国の支配と南部地方のチャンパー王国(現カンボジアの元の国)の支配や、フランス統治の時代、また、仏教などの宗教伝来の歴史などを知ることができる遺物が多く展示されていました。
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 高さ262mあるビテクスコ・フィナンシャル・タワーでは、ホーチミン市の360度の展望を望み、旧サイゴンの古い街並みや、ますます増えてくる高層ビル、また、ジャングルであったサイゴン川の対岸が拓かれ、別荘やアパート群がどんどん作られ、町がどんどん発展している様子が見られました。
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 ベンタイン市場は、フランス統治時代につくられた、ホーチミンの人々が日常生活の食材や衣類、雑貨を購入するための市場です。日本人だとわかると、流ちょうな日本語で商品を勧められます。まさに、生きていくために語学を学び、活用しています。そこに、外国語を学ぶ基本があるように感じられます。
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 戦争証跡博物館では、ベトナム戦争の事実が写真や実物の物品の展示により、示されています。生徒にとっては衝撃的なものもあったと思いますが、写真や展示物はただ事実だけを伝えています。そこから、生徒はどんなことを学び取ったでしょうか。
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 ドンコイ通りは、ベトナムの「シャンゼリゼ通り」と言われる通りです。マリーキュリー高校生徒とのドンコイ通り散策では、ベトナムの「街」の雰囲気を肌で感じ、ベトナムとはどんな国なのかということを、それぞれの視点から、感じ取ったのではないかと思います。
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 ホーチミン最後の夜は、マリーキュリー高校生徒との食事会です。学校での交流会や、ドンコイ通りでの散策を通じての交流が、若い高校生の間で国境を越えた友情を育んだのでしょうか。最後の別れを惜しんで、お互いに抱き合う様子がいくつか見られました。
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 今回の旅は、皆さんの中に何をもたらしたでしょうか。校長先生も空港での解団式で仰っていましたが、ここで感じ取ったことを今後の自分の中で生かしていくことが大切なことです。また、来週からの学校生活を頑張って行きましょう。