記事一覧

卒業生の活躍 ~ 東日本大震災の爪痕を目の当たりにして ~

ファイル 1174-1.jpg

 平成23年度卒業生、丹下英伸くん(左京山中学校出身)が、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田へボランティアへ向かいました。その思いを綴ってくれましたので、ご紹介いたします。


 私は大学の夏休みを利用して、岩手県の陸前高田市と大船渡へ、震災復興のボランティアへ行きました。
 現地を見て、私は想像以上に復興が遅れていると感じ、半年たってもまだまだ我々ボランティアの力が必要であることが分かりました。
 私が現地に行って実際に行ったボランティア活動は、草刈りと仮設住宅での生活支援です。草刈りでは、草の中に混じってそこに人が生活していたという跡が残っており、震災の激しさを物語っていました。
 また、仮設住宅での生活支援では、実際に仮設住宅での生活を強いられているたくさんの人たちの生の話を聞くことができました。私達ボランティアグループは、岩手の方々を励まし支援をしに行ったはずなのですが、実際に話をしてみると、常に前向きでポジティブで、力強いパワーを頂くことができ、私達が励まされることになってしまいました。
 また、このボランティアを通してたくさんの仲間と出会うことができ、たくさんの絆を作ることができました。震災が起こったことは、決してよいことではないけれど、ここでできた絆は決して悪いことではなかったと思います。
 東北地方が震災の被害から完全に復興するまでに10年かかるとも、20年かかるとも言われていますが、1日も早い復興を、心から願っております。